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イップ・マン 完結のとぽとぽのレビュー・感想・評価

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)
4.0
ありがとうイップ師匠 --- 本作の魅力とはひとえに詠春拳(vs 他武術)による超絶カンフーアクションによるものだけでなく、ドニー・イェンさんの懐の深さが滲み出たような人柄と入魂っぷりによるものだと再確認する感動大満足のフィナーレだった。そして祝・スコット・アドキンス大役 = ラスボス抜擢! ハートマン軍曹と敵対する"ハートマン軍曹"(『フルメタル・ジャケット』)状態? また陳國坤(チャン・クォックワン、ダニー・チャン)演じるブルース・リーの板についたノリノリさにはもっと磨きがかかっているようで、正直もっと見たくなった! その様は、作品自体はもちろん最高もさいこうだったけど、例えば去年の『ワンハリ』でのブルース・リーの扱いに複雑な心境やもっとハッキリと怒りを感じた人にこそ見てほしい。そして更にヴァンダ・マーグラフ(Vanda Margra、キムタク娘似?)演じるルオナンが可愛い! しっかりと次の世代への橋がかかっていく、木人での鍛錬と共に。足がけ10年以上の月日は重い。
世の中の不正に立ち向かう。例えばマックス・チャンを主人公にしたスピンオフ前作『マスターZ』(快作!!)はその豪華キャストから繰り出される怒涛にアツい対戦カードの数々でアクション特盛の美味しさがあったし、実際めちゃくちゃ面白かった。それに対して本作は本筋3作の歴史と、また各作品内での流れ・展開をしっかりと汲んだものになっていて、感情面でも大いに満たされる。もちろんずっと大差なかったけど原点に立ち返るようなストーリーライン。やはりアクションを軸に据えてはいるから、脚本だけ見ると要所要所少しツッコミどころを感じないわけではなかったけど、それはそれで、それらが実に見事なアクションを通して一本になった時にかくも素晴らしい仕上がりになるかと何度見ても体験しても毎度唸らされてしまう。これはハリウッドはじめ昨今の3作品で1シリーズでなく4作モノとして記憶されるべき見事なシリーズ。お見事、素晴らしや、エモすぎた

今年映画館鑑賞34本目?
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