シリーズを一度も観ていない人や、何作か観逃した人でもわかるシンプルな展開。
物語の構造や戦う動機など、これまでのシリーズ全てとまったく変わらず。
そこがいい。
舞台が、弟子のブルース・リーに招かれて行ったアメリカだった。
そして、敵はアメリカ海兵隊の武道教官。
バリバリの白人至上主義なレイシストなのに、使う技が空手というあたりは多少笑いましたが。
武術とは生き様。
不公平や理不尽、差別や立場による圧力に立ち向かい、大切な人を守るためにある、という信念が技に宿る。
前作より、年齢と病気で体力的には弱弱しくなってはいるが、その分技の完成度を上げた表現にしていた気がします。
ラストシーンには、ホロリ。
前作から出ていたブルース・リー役の方が、似てるなんてもんじゃないレベルに忠実度アップ。
有名な演舞のワンインチパンチや、片手指立て伏せを見事に再現。
物語に華を添えました。