Shima

イップ・マン 完結のShimaのレビュー・感想・評価

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)
5.0
今回の話しも欧米人から差別的な扱いを受けていざこざが起きて異種格闘技戦に発展し詠春拳で解決、という実績と安定のフォーマットに沿った展開。そして今回の舞台はアメリカ。
前作ではちょこっとしか出なかったブルースリーもたくさん出番があって良かった。1インチパンチやヌンチャク等々のアクションもキレキレ。
外伝のマスターZではお酒の熱い譲り合いがあったけど今回は中華総連会長とのお茶の熱い譲り合い笑、そして砕け散る円卓、序盤から穏やかでない展開なんだけど詠春拳vs太極拳を挟んで最後には仲違いも解決。この辺りに限らず全体的にけれん味に溢れていて完璧です。

そして会長の娘はめちゃくちゃ可愛い。しかもいじめっ子を太極拳でしばいたりして強いんだけどやはり多勢に無勢でピンチになって腕を折られそうになったりして移民の辛さも描かれたり。
こんな感じで学校の生徒に帰化局の人ら、軍隊の人らアメリカ人がこれでもかってくらい差別主義者で露悪的に描かれていて驚くけどまあ過去作もそんな感じだし最後はイップマンがぶっ飛ばすからスカッとします。
得意の連続ドコドコパンチも炸裂するし中盤では寸止めした喉への突きも最後には解禁して詠春拳の殺意が垣間見えるわけです、かっこいい。

最後の息子に木人の打ち方を教えているところに過去作の映像が流れる演出にはグッと来ました。良い締め方でした。
今回でイップマン完結、ドニーイェンもカンフー映画は卒業とのこと。お疲れさまでした、最高でした。さらばイップマン。
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