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イップ・マン 完結のさくらぼのレビュー・感想・評価

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)
4.3
最初に申し上げます。シリーズものにはあまり点数をつけないんですが、カンフー映画とか関係ナシに、単独の映画としてオススメします。

ブルース・リーの師匠の物語。人物は実在してますが、お話はフィクションです。イップ・マンシリーズ4作目にして完結編。

反抗期の高校生男子とシングルファザーの親子の噛み合わなさ、息子の進学のためにサンフランシスコを訪れるも、現地中国人たちとの軋轢や米国人からの迫害。舞台は60年代ですが、バッキバキに今の世相にフィットします。

▼おさらい
・イップマン 序章:1930年代。広東省佛山では武術の流派争いが起こったが、日中戦争で日本軍に支配されてしまった。憎いけど卑怯なことはしないラスボスを池内博之が好演。イップマン、香港へ亡命。

・イップマン 葉問:第二次世界大戦後の香港。武館を設立するも、地元門派といざこざ→英国人ボクサーと対決!
大スターでアクション監督を務めたサモハンキンポーとの対決は最高!

・イップマン 継承:地下格闘技で連勝を重ねるチョン・ティンチは自分こそが詠春拳(イップマンの流派)の正統後継者であると戦いを挑む。
地下格のフィクサーとしてなんとマイク・タイソンが登場し、イップマンと対決するシーンも!
アクション監督はこれまた超大物・ユェン・ウーピン!(カンフーに興味ない人に説明するなら、マトリックスやキルビルのアクション監督)
最後は号泣。

過去3作はカンフー映画として最高に面白いんですが、本作はヒューマンドラマとして非常に良いです!