このレビューはネタバレを含みます
ドキュメンタリーはあまり見ないが、全感覚祭というイベントを企画するGEZANという強い何かを感じるバンドについて知りたくて心斎橋まで観に行った。
内容はクラウドファンディングで集めた資金でアメリカツアーをしたときの話。それが監督の失踪と全感覚祭に繋がる。
自分は去年の全感覚祭に参加したからか、あぁ、なるほど。マヒトはそんなことを考えていて、そういうことを言いたかったのか。と納得する点が多々あった。
あの頃ストレスが溜まっていた時期だったわたしは後輩が連れて行ってくれた全感覚祭で、高校生から9年間行き続けたライブの概念みたいなものが壊れた瞬間を経験した。
だからあんな空間を作り出すGEZANに興味があったんだが、このドキュメンタリーをみてまた考えさせられた。
世界中ではまだまだわたしが知らないことがたくさんあって、想像もできない程の苦しみや悲しみを抱いて生きている人がたくさんいて。根深い人種差別を受けるひとの実際の声を聞いて、中学時代虐めをうけていた時の感情がすこし蘇るようなそんな気持ちになった。
あぁなんで。なんでみんな幸せになれないのか、同じ人間であるのに。誰も悪くないのに。
音楽は素晴らしい
GEZANのライブを通じて感じたが、どんな差別を受けても、どんな偏見がある人でも、みんな反応は様々だが、感動や想いが伝わってくる。音を聴いている瞬間はきっとみんな人間の感情というシステムは同じ働き方をしているはず。
DNAの歌詞がすきだ、
今おれがクソむかついてるのは
最低な政治家、その類じゃなくて
誰かを傷つけないと自分でいられない君
僕らは幸せになってもいいんだよ