芸術家ペトラがとある家族の元を訪れ自分の父を探すヒューマンドラマ映画。
長回しでゆっくりと流れるカメラワークと7つの章を時系列を入れ替えながら話が進んでいく、悲劇の後に幸せパートをねじ込むイヤらしい形式。邦題の通り静かで穏やかな画面と泥沼の人間模様の温度差が中々にえげつない。
諸悪の根源のジャウメを中心に色んな嘘が重なっていき淡々と悲劇を見せつけられる、けどラストはちょっとだけ希望が感じられる。
登場人物の感情の起伏が少なくワンカットが長いことをテンポが悪いと捉えるか「間」を楽しむと捉えるかが好き嫌いの分かれ道だろう。個人的にはちょっと冗長に感じちゃった。
ロケーションが綺麗なのが唯一の救い。