記された恐怖の出来事が現実に起きてしまう一冊の本を巡るジュブナイル・ホラー。
特筆すべきはキモ怖いクリーチャーの数々。ビジュアルがインパクト大。だが、不快な見た目ではないため、程よいトラウマを与えていく。中盤まではジャンプスケアに頼っているが、後半からは克明に映るビジュアルと何処へ逃げても振り切れない演出で楽しませてくれる。
劇中でも語られているが、嘘か真実か分からない物語を繰り返し読み聞かされ、真偽を確かめずに真実だと断定してしまう危険性も提示している。物語だけでなく、耳で聞いたものや目で見たものを真実と即決することなく、疑うことも大事だと改めて思わせてくれる。
⭐評価
脚本・ストーリー:⭐⭐⭐⭐
演出・映像 :⭐⭐⭐⭐
登場人物・演技 :⭐⭐⭐
設定・世界観 :⭐⭐⭐⭐
星の総数 :計15個