KEIYA

スケアリーストーリーズ 怖い本のKEIYAのレビュー・感想・評価

3.2
ギレルモ・デル・トロ製作/脚本のティーンエイジャーを主人公にしたホラー映画。呪われた本が奇怪なモンスターを解き放ち、子供達が次々に襲われていくと言う物語。

時代背景と登場人物から、どこか”Stranger Things”や”IT”と比較してしまう設定。主な登場人物となるティーンエイジャーたちのキャスティングが酷かった。ワクワク感や親近感、子供の頃の懐かしさを感じさせてくれる事はなく、とにかくチープな印象で、シリアスなホラーの雰囲気をぶち壊し。特に主人公の相手役の男の子。結構重要な役回りなのに何の魅力も存在感も、ミステリアスさもなく、作品を台無しにしていた。
主人公の女の子は演技は良いが、地味で華やかさはなく、作品のトーン的には良いのかもしれないが、それをカバーできる脇役キャラがいなく、バランスの悪い登場人物たちだった。
この作品の大きな見所は、悍ましく、醜いクリーチャーのデザイン。デルトロのプロデュース作品の特徴であり、その魅力が十分に出ていた。ただ、どの怪物も予告篇で全て出し切ってしまっており、サプライズはなかった。ドキドキしたり、身の凍るような、ホラー映画に求める恐怖感は味わえなく、ティーンたちの青春要素も皆無で今ひとつな映画だった。
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