ユルいなぁ! 想像してた以上に超ジャームッシュ印のゾンビ映画でした!
でも、マジでクソ映画だろって思う人の気持ちもわからなくもない(笑)
まったくパニックもスリルもないし、ジャームッシュ作品はこれが初めてという人が観たら面食らうでしょうね…。
『ゾンビランド』とかを変わったゾンビ映画で面白いよなと思っていたが、この『デッド・ドント・ダイ』になると、もう変わってるなんてレベルじゃない。
冒頭でビル・マーレイとアダム・ドライバーが並んでるだけで、その絵は完全にジャームッシュの映画で、ゾンビ出てきそうな気配もないんですから。
実際、中盤まではゾンビではなくスティーブ・ブシェミも含めてヘンなヤツらがいろいろ出てくるだけで、街の日常って感じで。
そして、ついにゾンビ出てきた!と思ったら、ゾンビがコーヒー飲むわけですから、『コーヒー&シガレッツ』の監督らしいですよね。
終盤になると、さすがに画面にはたくさんのゾンビが登場してくるが、人がゾンビから走って逃げるみたいなシーンはなくて、ものすごくゆっくり進行する。
ゾンビ映画もオフビートにしちゃうのが、本当にジャームッシュらしすぎて、チャーミングに感じてしまいました。
結局、この映画を「ジャームッシュだもんね」と許せてしまったことで、自分はやっぱりジャームッシュ作品の雰囲気が大好きなんだな、ということに改めて気付きました。