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デッド・ドント・ダイのleylaのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
3.9
ジャームッシュ流オフビートなゾンビ映画。ジャームッシュファンだけどゾンビが苦手で避けてました。

ジャームッシュ作品の常連をはじめ、ゴージャスな俳優陣が惜しげもなくゾンビになって登場。あの人があんな姿に~⁈が楽しい。

ジョージ・A・ロメロ監督へのオマージュ的要素が大きいほか、アダム・ドライバーにまつわるスターウォーズネタや監督の過去作品や他の作品のパロディをチョイチョイ入れたり、白人差別のことなど、とにかく監督がやってみたかったことをやったって感じでしょうか。全部理解できる人は映画偏差値が高そう。

いちおう、物質社会に警鐘を鳴らすみたいなメッセージもあるけど、そこもゆるい笑いのオブラートに包んでいます。

ゾンビが現世で執着していたモノを言いながら歩き回るのが可笑しい。wi-hiとかBluetoothとかは社会風刺的で笑える。
シャルドネとかファッションとかもいた。私だったら猫ゾンビか酒ゾンビになってしまう。「とりあえずビール」とか言って彷徨うんだと思う😱

イギー・ポップとジャームシュのパートナー、サラ・ドライバーが「コーヒーゾンビ」になってる姿が可愛かった❤️別格扱い。

ゾンビじゃないのに刀を振り回すティルダ・スウィントンが一番不気味で適役すぎる。「キル・ビル」のユマ・サーマンを思い出した。

森に住む世捨て人のトム・ウェイツがカギとなっていてストーリー・テラー的な役割も。相変わらず声、渋っ💚

ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、クロエ・セヴィニー、RZA、ブシェミ、セレーナ・ゴメスなどなど名前を挙げるとキリがないぐらい俳優陣が豪華すぎました。

ゾンビ×カントリーミュージックもいい。そう来たか!って感じ。グラミー賞を獲ったカントリーミュージシャンに依頼したそうです。歌詞もバッチリ。

ゾンビ映画ファンには、ゆる過ぎておすすめできないけど、ゾンビ映画を観ない私はけっこう楽しめたので加点⭐️

ゾンビも人間も、欲望のままに生きる姿は、たいして変わらないって思えたな〜
leyla

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