MrNobody

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのMrNobodyのレビュー・感想・評価

3.9
フランスの上質なミステリー。

世界的ミステリーベストセラー「デダリュス」完結編の世界同時翻訳発売のため、
各国から9名の翻訳家が、
フランスの片田舎にある人里離れた洋館に集められた。
取り仕切るのは出版社のオーナーであるエリック。
エリックだけが、作者の顔を知っている存在。

最新作の流出を防ぐため、ネット環境もない洋館の地下に、警備の監視もつけ監禁状態の中、9名に作業をさせていくが、、、

翻訳国は以下の通り。
(日本がないじゃないか)

🇮🇹イタリア🇮🇹媚びるナルシスト
🇪🇸スペイン🇪🇸吃音症で怪我持ちメガネ
🇷🇺ロシア🇷🇺ミステリアス憑依美女
🇩🇪ドイツ🇩🇪the 中年女性
🇩🇰デンマーク🇩🇰ママさん翻訳家
🇵🇹ポルトガル🇵🇹見るからにやばい坊主女
🇬🇷ギリシャ🇬🇷金のため割り切り爺
🇺🇸アメリカ🇺🇸最年少のスケボー青年
🇨🇳中国🇨🇳意外とみんなを回すタイプ

少し経った頃、出版社のオーナーに一通のメールが。

"「デダリュス」の冒頭10ページ流出させた。
24時間以内に500万ユーロ払えなければ、さらに次の100ページ流出させる。拒めば全ページだ"

流出をしている内容は、
まだ誰も知り得ないため、
ここにいる翻訳家たちが疑われるのは必然。
果たして犯人は誰か?

未来、過去、現在と二転三転し、
正にどんでん返し系なので、
最後までダレることなく楽しめる作品。
全てを知って改めて見てみるのもいいかも!

ただ、相変わらずフランス語は何言ってるか分からん(笑)
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