やすひろさん

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのやすひろさんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2022年311本目

「9人の翻訳家」

世界的なベストセラーの三作目を出版するにあたり同時翻訳作業で世界同時発売にすることにした出版社社長。何故なら本家のフランス版を出版すると瞬く間に各国で翻訳されて海賊版が出回り売り上げが伸びないからだ。
翻訳家たちを監禁したけど原稿が流出!社長は翻訳家たちが犯人だと思い対決ムードになり追い詰めていくが、、、

まずこれ事件含め実話なのか⁉︎と思たけどそうではなくダンブラウンのインフェルノを発行するときに翻訳家を監禁して同時発売したとこが実話。

映画のキャッチコピーが「あなたはこの結末を誤読する」ってあるけど別に難しいところはない。途中から小出しに最後の時系列の場面が所々出てくる。その都度事実は明らかになり、最終的には何も誤読は起こらないと思った。

自分の作品をタッチの違う翻訳家によって翻訳されたためイライラした原作者が子供じみた主張であれこれ画策するけどイマイチ動機とかほんとかなーと思った。敵討ちのところはまあそうなんだろうけど。

原作者は誰にも世話になってないし助けられてないって言うスタンスだけど胸打たれた時「失われた時を求めて」のおかげで無傷だったことは影響を受けた誰かのおかげで自分は成り立ってるという老書店主のセリフの実現か。

悪くないけど「最後どんでん返し」みたいのがさらにあるって期待しすぎだった俺が悪い。
やすひろさん

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