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9人の翻訳家 囚われたベストセラーのne22coのレビュー・感想・評価

4.1
2020年 劇場鑑賞5

世界的ベストセラー小説の続編を翻訳するために集められた9人の翻訳家たちを巻き込んで起こるミステリー。(ネタバレしないためにもこの言い回しで。)

観ながら、時間や場面の切り替わりが小説の章みたいで、小説を読んでる感覚に近い印象を受けた。面白い小説に出会った時にページをめくる手が止まらなくなって、その世界に没入していく感覚にも近くて。映画なのにちょっと不思議な感覚だった。

序盤は登場人物たちや状況説明的な描写がメインになるのでややダルさを感じたんだけど、物語が進み始める辺りから、ミスリードを誘いながらもどんどん加速して回収されていく伏線に、え!?おー!が順番に来る感じでアドレナリンドバドバ感が楽しかったです。あの加速感を感じさせるための計算された導入なのかも、、、。

最近の日本映画作品とか観てても、良い文化を純粋に生み出して、それを広めるって凄く難しい事だよなぁ、、、って思わされる作品だった。
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