出版者の「社長」が9人の「翻訳家」の中にいるであろう、小説を流出させた「犯人」を探すストーリーですが、「社長」がとにかく理不尽で悪くて嫌な奴です
部下のローズマリーちゃんへのパワハラはもちろん、小説の流出がわかった途端に食事や飲み物の提供をストップし、「翻訳家」にあてがった部屋の立ち入り検査では荷物は当然ながら寝具や家具すら切り裂いて中をチェック、挙句の果てには下着姿で一列に並ばせて銃をつきつけておどしたりします
普通であれば被害者である「社長」が暴挙をつくすことで、観客は「翻訳家」ならびに「犯人」の応援をする図式が成り立つんですが…
ここでちょっと残念なのは、「翻訳家」たちの描写が弱いかなと
ただでさえ9人いるのに、誰がだれなのかよくわからないw
もちろん9人全員を掘り下げてストーリーを作るのはとうてい無理なんですが、そのせいで「犯人」が真相をばらすシーンでもちょっとカタルシスを味わうにはいたらなかったかなと
あとは私がネタバレを気にしないタイプで、同じミステリを何回何十回読んでも楽しめるタイプだからかもしれません笑
だって本当に面白いミステリなら何回読んだって面白いに決まってるじゃないですか←
とはいえこれだけ魅力的にミステリ、一度読んでみたいものですね
あとはパワハラされてるときのローズマリーちゃんの顔がめちゃくちゃタイプ