Yuri

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのYuriのレビュー・感想・評価

5.0
映画なのに、紙本を捲る音が聞こえてくる逸作。「タイピスト」の監督&脚本コンビらしく、全キャラクターがとても魅力的に息づいており、テンポもとても良いです(*^▽^*) ページを捲る手が止まらず、観客が観たいスピードで物語が加速していきます。とても緻密な構成で、二転三転するどんでん返しの鮮やかさに舌を巻き、唸らさせられます(*^^*) 鍵を握る二人は勿論のこと、オルガ・キュリレンコ、アンナ・マリア・シュトルム、フレデリック・チョー、マリア・レイチ、サラ・ジロドーの演技が素晴らしいです。全員のアンサンブルが物語を極上に仕上げています(*´∇`*) 彼ら翻訳者たちが、多国語でエリック(ランベール・ウィルソン)を出し抜こうとするシーンは最高にエキサイティング!それでいて、ラストは予想外の孤独と悲しみの余韻が残ります(;-;)文学を愛する創り手と読者が利益重視の出版者を挑む、本好きなら絶対に見逃せない作品!すべてが見事としか言いようがなく、早くも2020年のミニシアター洋画No.1に躍りでました(*^▽^*)
Yuri

Yuri