mari

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのmariのレビュー・感想・評価

3.7
予想していた監禁状態の異常さを超える面白さ。
予想とは異なる展開に驚くばかりで
一枚も二枚も上手をいく姿に思わず拍手していた。

伏線の回収的な要素もありつつ
そもそも論というのか
誰がどうやって、ではなく
どうしてそれを、の本質を貫かれる。

会いたいと強く想う意味。
序盤の炎の理由。

お金に目が眩んだ傍若無人な人間には罰と刑を、
文学と人への自由な愛には尊重を。

根本からぼっこぼこに痛めつける爽快感よりも
本質を掴んだ瞬間から、心が痛くて悲しい。
mari

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