さすらい農場

わたしは光をにぎっているのさすらい農場のレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
4.1
所在無げに、湖畔にポツンと佇む人
内気な人がやっと見つけた居場所が、また消えていく
街の銭湯、映画館、ラーメン屋
愛着のある場所は、思い出だけを残していつか消えて無くなる
かつて賑わった商店街はシャッターの壁に囲まれた路地裏となる
大切な人とも、いつか別れがくる

しかし、[心の拠り所]が無くなっても
[心そのもの]が消えて無くなりはしない
どんな所にいても[自分の世界]をしっかり持ってる人達は輝いている

なんだか内弁慶な我が娘を見てるようで始終ハラハラ

気づいてほしい
本当の自分の居場所は[自分の中]にある
それを見失わなければ、どこにいても、誰がいてもいなくても道に迷う事は無い

不安げだった主人公が物語が進むにつれて[しゃん]としていく姿に、娘を重ね見ずにいられない
祈るような気持ち

目の前のもの、身近にあるものを大切にしたい
例え世界が変わっても
[自分のまま]でいられるなら大丈夫
大切な何かが終わるとき、
新しい大切な何かが始まるのだ

時代や社会、人や風潮に流される
小さくて移ろいやすい私たち
そんな全ての人への応援歌
エンディング[光の方へ]の爽やかさが嬉しくて…😭

今回の[みんかい?]沁みる素敵な選定をありがとうございました🙏