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わたしは光をにぎっているの40payのレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
4.0
Filmarks試写会にて!
(トークショー有り)

正直、期待はせず、
前情報も一切無く見に行きました。

…が、とても良かった!

理想的な少女の上京物語。
と言った所でしょうか!

チラシにも使われている銭湯の描写が
素晴らしかった!
画だけであの心地よさそうな[湯]を表現したのはお見事!
(最近「メランコリック」見たばかりだし、銭湯付いてます!)

映画もさる事ながら、
監督のトークショーがとても良かった!

「最近の速いテンポの映画も良いけど、
余白の多い映画も意外と若い人たちが観たいはず」

「小説はドラマに似て、詩は映画に似てる」

「古き場所が無くなると、その時代を生きた人と思い出を共有する機会すら失う」

「[松本穂香]込みの風景が、この映画の主役」

どの話もしっかり監督の意図があり、
とても面白かった!

どなたかが言っていましたが、
「映画の中に入り込んだ感覚」は確かに!
東京の下町の風景込みで撮っているから
その場所を物陰から覗き見している様な感覚になるんですね!
(結構、前例で観賞するのがオススメかも!)

都市開発により消えゆく東京の下町と
長野の田舎から上京した少女。

進む未来は対照的だが、
ほんの一瞬リンクした奇跡的な時間がとても暖かくて心地よい。

確かに若手の監督で、余白を多く残して物語を紡げる人は珍しい!

今後も中川龍太郎監督は要チェック!
(あ!あと役者さん達もみんな良かったー!)
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