「計画する」とは希望や期待を持つことなのだと、しみじみ悲しくなった。
願いや夢を持たないで生きれば、少なくとも挫折はしない。実現不可能な希望を持つのは時に残酷で時に救い。息子にとってはどちらなのだろう。
ズレた思考ですんなり騙される社長一家はピュアにも見えるしバカにも見える。悪意なくナチュラルに見下す彼らの屋敷に虫はいないが寄生人間がいる。
地下夫婦が半地下家族より自分達の方が高尚であるかのようなマウントをかけていたのが滑稽で面白かった。地下には地下のマウンティングがある。
問答無用で面白かった。後味が消えない感じも流石ポン・ジュノ監督。モノクロverも是非観たい。