全員失業中で半地下住宅で暮らす貧しい家族がIT社長一家が住まう豪邸と徐々に関わりを持っていくことで物語は展開されていく。
どうやら監督のネタバレ厳禁という御触れがあったとのことで、カンヌ国際映画祭でパルム・ドール受賞作品である程度の知識で鑑賞。これが功を奏したわけだが、格差社会を階段や高低地で表す画の映え方や、終盤に向けての伏線の散りばめ方が絶妙。面白かったのだけど、それ以上に凄かったという感想が真っ先に出てくる。
向こうの映画はあまり観たことがないので新鮮味もあり、ユーモアあるシーンがじわじわきたりと発見があって、それでいて言語化が難しい作風で新しさ目白押しの社会風刺作だった。
