吉祥寺オデヲンにて。
オスカーにめちゃノミネートされてたり前評判がすごかったりでかなり期待して観に行ったけど限りなく絶妙な按配で琴線を避けられてしまったという印象だった…。
前半の流れはまごう事なきコメディ名作への黄金の道筋が見えていたように思われたけど、中盤豪雨の中おばはんが訪ねてきた辺りから不穏な空気が流れはじめ終わってみればPG12バッチ通りの血生臭い悲愴的な最後をむかえるサスペンス映画だったわけで「俺の気持ちをどうしたいんだ…？」と言う困惑を抱かざるを得なかった。
展開が先行してしまって話の流れ目の接着部分が強引に感じて若干しらけちゃうような部分が節々にあったし、登場人物達がなんでそうしたのか納得できない行動もままあったりして腑に落ちなさが結構そこら中に散乱していたような気がした。
ただ全然退屈はしなかったし貧困とかに対して色々なメッセージがあり気なモチーフでその辺は何も言うことないけど、やっぱり脚本面でもっといいルートがあったのではないかという気がしてならず個人的には新気鋭の名作というには検討を要するなんともいえない映画だったと感じた次第である。(何様)
色々うだうだ言ってるけど一作品としては普通に面白かったし、妹が汚水の中で便器に座ってタバコを吸うところとか夫婦がおもろげに乳繰り合う微エロシーンとかお気に入りのカットが結構あったので(作品賞獲ったらちょっと納得できないけど)来月のオスカー頑張ってほしいす。
