テンポ良く物語が進んでいくのでまず飽きない。そしてカメラワークが最強なので映画館の大きいスクリーンで観るべき。
人の欲望って無意識かつ無計画にポッと湧いてくる。その湧いた欲望が福か禍かに転じるかは、0か1かのスイッチが切り替わる程度のあっけないものだなと。災い転じて福と成す、はたまた一寸先は闇の世界。
あそこまでこの世と人間の欲望を突きつけている作品は稀、もはや前代未聞。
そして欲望が過度に膨らむと、そこにしがみつくように寄生していってしまうのかな。
パラサイトは欲望だけではなくて社会の格差や、自分が生きている世界にはその反対側の世界も存在していることを教えてくれる。
ある意味、我々はパラレルワールドと共に生きているんだと気づく。そして自分自身がその別世界とはちがう人間であると自覚すると、理性を失っては欲望を剥き出しにしてしまうのかもしれない。欲望や別世界には寄生したくない、けれどこの作品には痛いほど共感してしまった。
まあ観た直後で放心状態なので、とりあえずジャージャー麺食べたいです
