Shirorin

風の電話のShirorinのレビュー・感想・評価

風の電話(2020年製作の映画)
4.0
17歳の高校生ハルは、東日本大震災で家族を失い、広島に住む伯母の家に身を寄せている。ある日、学校から帰ると広子が部屋で倒れていた。自分の周りの人が全ていなくなる不安に駆られたハルは、あの日以来、1度も帰っていない故郷の大槌町へ向かう…というストーリー。


ハルがヒッチハイクをしながら出会った人々と触れ合い、生かされ、再生していく。

『ドライブマイカー』よろしく、こちらは西島秀俊が運転🚙

「死んだら会える」とか「自分だけ取り残された」なんて思わないで😣
同級生のお母さんのように、ハルを抱きしめてあげたい気持ちでいっぱいになった。

「食べろ、食べろ」とみんな言ってくる。
食べることはすなわち生きること。

旅の途中で「風の電話」の存在を知り、ハルも行ってみる。そこで、父に、母に、弟に語りかけることで、ようやく自分に向き合うことができ、しっかり生きていく決心をする。

自分の心の叫びを言葉にして気持ちを吐露するって大事なことなんだね。

これからもきっと多くの方のメッセージを天国に伝え続ける「風の電話」のシーンが本当に綺麗で心に残る😌

「風の電話」の存在をその目で確かめてみたい方にオススメ。
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