みさき

るろうに剣心 最終章 The Finalのみさきのレビュー・感想・評価

4.1
なんとか映画館が閉まってしまう前にどうしても観たくて、18歳未満の自分が入れる最後の回の23時に終わる回で親とギリギリ鑑賞しました…笑

でも本当に見てよかった!総制作費約50億円もかけて制作されたという本作は日本映画史に残る圧倒的なスケールのアクション、セット、キャスト。約10年間を締めくくるにふさわしい作品。

監督、アクション、編集、撮影、CG、録音、装飾、美術、音楽、主題歌…そしてキャスト。それぞれが全てを出し切ったと感じていた前作を超えるべく本当に全身全霊を捧げていたのがとてもよくわかった。

もうこの作品は完全に佐藤健は剣心でした。そして新田真剣佑は雪代縁だった。特に終盤のアクションシーン。BGMが無くひたすらに闘う映像と剣と剣が当たるだけで、長すぎると下手したら物語から浮く場面にもなってしまう所を、セリフがなくともエモーショナルに最も惹き付けられるシーンになっていたのは2人の役への憑依とアクションへの努力の賜物だと思う。

そして周りを囲むキャストも安心感があって、見どころも沢山。この映画では前作にも増してしっかりそれぞれ闘う理由が明白であったように思えたのがとても良かった。まぁさすがに土屋太鳳強すぎ…とは思ってしまいましたが。笑

思わぬシークレットキャストも登場したり、セリフで過去に登場したキャラクターの名前や関係性が登場したり、過去作の名場面もフラッシュバックされたり…もちろんるろうに剣心を1作を見てない人でも楽しめると思うが、間違いなく3作全てを鑑賞してから見ることをオススメします。

ドラマを主に描くTheBeginningの公開を控えながら、アクションを魅せるはずのTheFinalでこんなにも剣心の過去な描写があったことに驚いたが、十字傷の謎はさらに深いのだと次回作もすっごく期待してます。どうか無事公開できますように…。
みさき

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