Yamasnowboarder

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版のYamasnowboarderのレビュー・感想・評価

4.5
上映時間がなんと4時間弱もあるギャング・バイオレンス映画。
デニーロ演じるギャングの長い人生を「駆け出しの10代」「栄光と破滅の20代」「現代」の3つの時代をピックアップして描いている。

時間の流れや変化がわかり易いようには編集されてない為、予習なしで初見した場合、いくらか想像を重ねつつ物語を鑑賞していく形になるかもしれないが、細かい演出からストレートに語られない部分を何となくは想像できたりする。自分の場合、一旦鑑賞し終えた後、ネタバレを読むことで細かい疑問が一気に解決されて、本作を観て良かった感が心の中から一気に湧き出てきた。

細かい部分では、暴力と裏切りを描く中で、同じタイミングで互いを認め合うといったなれ合い描写が決して無いところにリアルな冷酷さを感じれた。また暴力映画であるもののフレームワークや音楽、衣装、細かな小道具がとてもハイセンスでそこにカッコよさを感じた。

最後にごみ集積車のドリルでミンチになったか否かについては。(そうじゃなかったら余りに切なすぎるので)僕はミンチになったと勝手に解釈することにした。

通常版/完全版とあるようですが、通常版はイマイチらしいので完全版をお勧めします。
Yamasnowboarder

Yamasnowboarder