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あなたの名前を呼べたならの100shimoのレビュー・感想・評価

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)
4.0
カースト制度はないと憲法上では否定されていますが、根深く残っているのがインドの実状。
そんな身分違いのラブストーリーですが、しんみりと響きます。
ドラマチックな演出を削ぎ落とし、ふたりの微妙な心の変化が上手く表現されています。
旦那様ことアシュヴィンの紳士的な接し方、使用人であるラトナに対して威張るようなことは決してありません。
ただ、恋愛ともなるとやはり壁があるようで、アシュヴィンの友人からの”苦しむのはラトナ”という助言は確かになと思いました。
ラストで邦題の意味がわかり、ふたりがどうなったのかと考えますが、個人的には上手くいってほしいという願いです。
目指すべきは紳士であること。いい映画でした。
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