ブラウンカン

Guava Islandのブラウンカンのレビュー・感想・評価

Guava Island(2019年製作の映画)
3.8
「this is America」

衝撃の美しい映画。
1時間の映画。アニメーションから始まる。
架空のアメリカにある熱帯の島の寓話的な物語。

青い蚕が取れる島国。赤い一族に支配され、レッドというボスが仕切っている。

「青い蚕」「レッドカーゴ」「自分自身のボス」「過去の中の鳥」
いろんなワードがキーとなっている映画。
アメリカの資本主義の構造を皮肉に描いた作品。
主人公が波止場で同僚に行った「ここがアメリカ。アメリカとは概念なんだ」皆んなが夢みる自由の国アメリカ。しかし現実は資本主義によって搾取される構造であると。なかなか深いメッセージが込められた作品。

そして、もう一つのこの映画の魅力が音楽。主人公のエディを演じたのが、チャイルディッシュ・ガンビーノ。アーティスト、ラッパー、俳優とマルチに活躍するアメリカ人。
彼の歌声が本当に美しい。南国の街並みと凄く合っていてた。
最後のお祭りが、最高。観客も太鼓や楽器で一緒に演奏する。ああいう空間がめっちゃめっちゃ好き。

良い作品だった。

監督は日系アメリカ人
ブラウンカン

ブラウンカン