すいか

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのすいかのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・多様性(性志向、容姿、人種・・)の受容の理想形。理想形だから綺麗ごとと感じる人はいるだろうが、映画(フィクション)の役割として理想形を描くことは重要と思う。
・一方で経済的格差に無自覚(大学進学は最低限の前提、公立高校の校長の薄給には目が向かずアフリカの貧困層を救う方向性など)なのは自覚的に描かれていたのかどうか。皮肉ともとれるし本当に無自覚なのかなとも。
・いわゆる「男子の」青春ものからの決別(というかそれ以外の視点が増えること)はいいなと思う。というか、主人公の性別がどちらであっても、異性を完全に客体化して記号的な存在として描く作品はもうあんまり手放しでは楽しめなくなっている気がしている。。
・などなど頭でうだうだ書いたけど、単純に映画として楽しかった。2人の掛け合いずっと見ていたい。あと、最後にしんみり別れず「パンケーキ食べよ!」「もちろん行くっしょ!」みたいに終わるのがよかった。ゆるいつながりがずっと保たれる今っぽくて。志とか思いとかが一緒だったら、別れる必要なんてないもんね。物理的距離が意味をなさなくなってるというか。少なくともその瞬間は、関係性が永遠に続いていく気がするっていうシーンが好きなのかも。刹那の永遠的な。「バクマン」のラスト的な。
※超どうでもいいんだけど、Googleに就職する子(テオ?)がまじでGoogleにいそうな感じがリアルであった。
すいか

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