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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのpenのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

画面に出てくる人達、全員が軽やかだ。

こんなに軽やかなのは、描写される登場人物たちそれぞれの性格の良さもあるけど、内面を表すようにみんなアグレッシブに身体を動かしているからだと思う。冒頭からモリーもエイミーも軽口と交換ダンスで動きまくってるし。そういえば終盤のエイミーの決死の判断も、行動が伴ったものだった(そしてラストでもエイミーは踊る。言葉でなく身体表現が友愛の証として)。

卒業前日でみんな浮かれているというのもあるけど、恐らく普段から止まっている人はいないんじゃないだろうか、と思わせる。
どのような若者達であれ、動きを制限されることなく生きているし、相手の動きを制限しないようにもしてる(それが尊重する行動と重なる)。相手への嫌味も、その相手の見えてなかった面を知って(もしくは己を開くことで見せて)鳴りを潜めるし。一人一人が内側にあるエネルギーを純粋に放出させながら、互いの時間を阻害せずに接近していくバランスが、丁寧で楽しかった。

ところで幻覚描写で人形アニメーションになるのって、何かインスパイア元があるんだろうか。他を知らないので新鮮で、思わず笑ってしまった。傍から見られた時のカクカク具合も素晴らしい。

ホープ役のダイアナ・シルヴァーズ、これがきっかけで2020年のNetflix『スペース・フォース』でスティーブ・カレルの娘役に抜擢されたのかなぁ。一緒にリサ・クドロー(エイミーのお母さん役。フレンズ!)も出演してたし。この映画自体は2019年の作品だからそう考えたけど、実際どうだろう。
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