うなぎネコ

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのうなぎネコのレビュー・感想・評価

4.0
ノーチェックだったけど、リア充のシネフィル女子たちが面白い!と薦めていたので。
「チャラい福くんがいる」と。すぐ分かった(笑)

この手の映画にありがちな「青春ゾンビ(青春に未練がある人たち)向けの
スクールカースト下剋上」みたいな、描写が嫌いです。
ことさらキラキラした漫画みたいな青春を描いたり
逆に、「エンジョイしている奴が悪」みたいな。

その点、この映画はバランスがめっちゃよかった!
誰もがモブキャラではなく個性強いし、
「何かを貶める笑い」が一切ない。
みんな違ってみんないい子。
監督女性なんだね…納得。
オッサンの妄想JK(邦画あるある)とは大違いの
爽やかで熱い女子の友情。
色彩や音楽もポップで楽しい。

スクールライフ系は、時代や国で違うリアルを知られて面白い。

現代的なアメリカらしい高校生活だなぁと思ったけど
ポリコレなのか、リアルにダイバーシティは当たり前なのか。
そう言えば、自分も高校時代は(20年以上前)
個性豊かで祝祭感のあるカオスな学校で、モリーと同じ気付きがあった。
(私服&校則なしで、国際科があるカオスな公立高校)

青春=現在をエンジョイしてる陽キャこそ、未来も現在もちゃんと見てたし(進路も立派)
「卑屈」な事は、何より醜かった。  

夏、欧米の18歳は日本とはまるで違う
大事な節目と独立の時期。
海外の友人たち(ほぼ欧州)の話を聞くと
あの「今日までの子育てを総括するスペシャルディナー」(成人式)みたいな事は、大概やってるし
親も子も、自立の大事なタイミングみたい。

大人は親目線でも楽しめるから2度おいしい。
うなぎネコ

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