このレビューはネタバレを含みます
実際にあった事件を題材にしていると知って、無知な子供の声を使ってこんなことする大人がいたんだと信じられなかった。
事件に使われた2家庭・計3人の子供の声。
・立派な大人になって幸せな生活を送る中で幼少期の自分の声が35年前の事件に使われていたと知ってしまった俊也
・事件後も暴力団との縁が中々切れず夢半ばで殺された姉の望と35年間も声のせいで罪の十字架を背負い続けた弟の聡一郎
この2家庭の子供達の対比がキツかった。
俊也の立場も辛いのは分かるけど、1mmも幸せな時間を送ってこなかった聡一郎のそれまでの人生を考えると泣きたくなった。