こっぺぱん

罪の声のこっぺぱんのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
4.2
タイトルの通り、"声"が作品の中心になってることがすごく感じられた

キャストの声が体の中に響くような音響によってその世界観に引き摺り込まれる!

曽根と阿久津、目指すところは同じでも、聞く"声の対象"が違っていて、アプローチが異なっているところが面白い!
記者という立場から声を録音する描写が多くみられたが、テープと録音機の描写に時代や時間の流れを感じることもでき、時代の対比も面白かった!

世間の言う罪の声は確かに人生を翻弄したが、その当時のその声は35年後の家族、友人に懐かしさと愛しさも与えた。
罪の声、マスコミ、被害者、加害者。全てにおいて、見方によって様々な解釈ができ、それぞれに物語がある。

そんなたくさんの情報量をぎゅっと1つに、バラバラになることなく上手くまとめた、とても素晴らしい作品
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