リアルタイムのテレビのニュースで伝えられる事に驚愕を覚え、店舗から製菓商品が消えていったり、包装フィルムが強化されたりしていく社会現象を体験した世代にしてみれば自然と引き込まされる内容。
覚えてる記憶のある部分から知らない情報へと進むにつれてドンドン夢中になり、無意識に “声” を犯罪の片鱗に使われた子供達のその後の苦悩を中心に描かれている事。
それと、社会部の記者の想いも描かれているあたりが好きなタイプのストーリー。
記者の立場から言えば綺麗事になってしまうのかもしれないが、被害者への想いは持っていて欲しい。
私はグリコ・森永事件が静かになった、その後を知らないけど、この映画でのストーリーは推測？
それとも、真実に近い？
どちらにしてもいい作品。
かなりの力作やと思う。
リアルタイム世代やからかな？(笑)
キャストもそれぞれ好きでハマってる。
ネイティブな関西弁ではないメインキャストのふたりやけど、でも、小栗旬さんと星野源さんで良かったと思う。
細かな部分の火野正平さんやったり、佐藤蛾次郎さんやったり、正司照枝さんやったり、佐川満男さんやったり、宇崎竜童さんやったりとしっぶい人で固めてて何や知らん嬉しかった。
ラストで生き別れてしまった母に娘の声が聞きたいと言われ、あの時の “声” を聞かせる辺りはググッときますね
