人は背負った悲しみをそれぞれのやり方で克服していく。
背負った本人は自分の克服の方法を間違っていないと信じていることだろう。信じていなければ前に進めないから...
しかし、その克服の方法が時として別の誰かの悲しみを引き起こしてしまう。この悲しい負の連鎖は、実のところ誰も責めることなどできない。
どこかで誰かが、仕方なかったとあきらめるまでは。
人のことを言うことは簡単だけれど、自分の身に起こったらきっと自分を正当化してしまうのだと思う。
それでも、心のどこかではわかっているのだ。そうするしかなかったと言いつつも自分は罪を背負ってしまったと...
