snowappleさんの映画レビュー・感想・評価

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流浪の月(2022年製作の映画)

4.5

真実は、それぞれの心の中にあり間違いなどない。それぞれが持つ価値観から目にしたもの耳にしたものが個々の真実である。
しかし、その真実に土足で踏み込むことは許されて良いのだろうか?
沈黙を守る者が悪者で
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.5

人は、たったひとり信じることができる人がいれば生きていける。
そこに自分の産まれてきた意味を見出し、たとえ闇の中にいてもただひとり信じる人となら光を見つける勇気を持てる気がする。
いつかひとりになった
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

血の繋がりが、あるからこそ注げる愛情がある。でも、血の繋がりのない愛情がそれに劣ることはないのだろう。親も子もそれぞれを自分で選ぶことはできないけれど、愛するものを大切にすることはできる。
誰かのため
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記憶屋 あなたを忘れない(2020年製作の映画)

4.5

たとえ大切な記憶までなくなったとしても消したい記憶がある。
消したい記憶が消えることで、新しい記憶をつくる一歩を踏み出せる人がいる。
人が消したいと思うほどの記憶を作ってしまうのも人であることが切ない
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あん(2015年製作の映画)

4.5

自分のやりたいことをやり、行きたいところに行き、大切なものに触れて微笑むことは、誰にも平等にあることではないと考えながら生きている人は、多くはないだろう。
何故ならば自分のまわりのほとんどが、そういう
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つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語(2012年製作の映画)

4.0

自分の心の想うままに生きる人がいる。
まわりの気持ちなど傷つけていることなどお構いなしで、自分の欲望のままに生きる人間が…
そんな風に人を好きになることはある意味、幸せなのかもしれない。
大抵の人が、
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誰も守ってくれない(2008年製作の映画)

4.0

家族にしかわからない事情がある。
家族にはわからない事情がある。
人を傷つけてしまった者と傷つけられた者。加害者と被害者とその家族の背負う未来は、とても重いものであり何も知らない第三者が関わってはなら
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

人は一人では生きていけない。
ひとりで生きているように見えても必ず誰かが誰かに関わって生きている。
自分に寄り添ってくれる人もいれば、陥れようとする人もいて、関わってほしいと願っても関わってくれない人
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.5

苦しいことから逃げられなくなるのは、確かに自分のせいなのかもしれない。でも、人それぞれたくさんの事情があり予期せぬ出来事に直面しどうにもならないことがある。その一つ一つに公のものが向き合っていられない>>続きを読む

おくりびと(2008年製作の映画)

4.5

人生の最期の時にしか伝えることができないこともある。
それでも、きっと伝わるものがあるはず。
生きて残されたものの自己満足なのかもしれないが、それでも何もしない後悔より何かしてあげられることで救われる
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最後の命(2014年製作の映画)

3.5

人の心は、どのくらい弱いのだろう?
同じ出来事でも、なんとも思わない人間もいれば大きな痛手を追ってしまう人間もいる。
性的なことに関しては、尚更…
被害者が全てを打ち明けることも出来ず、当人以外にしか
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.0

いくつになっても恋する気持ちは、幸せであり不安であり、暖かく切ない。
信じているはずなのにすれ違う。
それでも大切だという想いがあれば、時間がかかったとしても本物になるのかもしれない。
過去は、確かに
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

4.5

辛いことをことばに出して助けを求めることは、容易くない。
わかってもらえるだろうか?
助けてもらえるだろうか?
おまえが悪いと責められるのではないだろうか?
本当は、自分が悪いのではないだろうか?
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母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

4.0

子を愛せない母がいる。
親を愛せない子がいる。
悲しいのは、愛せないのではなくて愛し方を知らないこと。
親も子と同じ人間で、少し長く生きているだけ。経験がなければ知らないこともある。
親子の愛を誰かが
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いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)

5.0

幸せは、時の長さではなくどれだけ大切な人に巡り逢い想いを伝えられるかなのだろう。
たとえ短い時間であったとしても心から大切だと感じることができ同じように相手も感じられる人と過ごせることは簡単では無い。
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

4.0

苦しみを忘れさせてくれる優しさ。
傷つけたことへの贖罪。
寂しさを埋める手段。
悲しみから生まれたものを愛と呼ぶのだろうか?
それもひとつの愛の形なのかもしれないが、悲しみから生まれた愛にはどこかに苦
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影踏み(2019年製作の映画)

4.5

人には平等に幸せになる権利がある。そこから外れた時、誰かのせいにすることで不幸な自分を慰める。
でも、本当は幸せから外れる選択をしてしまったのは自分。
誰のせいでもない。
そのことに気づいて自分に向き
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.5

抜け出せない泥沼に足を踏み入れてしまった人間は悲しい。
心のどこかでこのままではいけないと思っていても先の見えない人生に絶望の沼の中に埋まっていく。
でも、どこかに同じ想いをわかる人がいて手を差し伸べ
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

4.0

親子であってもお互い人間で、合わないこともある。人として好き、嫌いがあっても当然のことだろう。
それでも、親は子を愛している。たとえ何があったとしても親は子を愛している。
親も人間だから愛していること
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

4.0

生きている限り終わりは来ない。
どんなに辛くても悲しくても自分の人生の足跡は生きている限り消えることはない。
命の重さを尊ぶことが難しい時代の中で沢山の犠牲が払われ今の時代があることに感謝しなくてはな
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

4.0

死を覚悟で貫いたものを裏切られた時の絶望はどれだけ深いものなのだろうか?しかし、自分が死を覚悟で貫いていた時同じ思いをさせてしまった相手がいる。人は、自分の身に降りかからなければその痛みを分からない。>>続きを読む

るろうに剣心(2012年製作の映画)

4.0

時代が変わるとき、すべての人が志同じというわけにはいかない。
何かが起こるときは必ず利益を得る者と不利益を被る者がいる。
歴史の変化とは時代が変わったと簡単に表現されるが、その中に沢山の犠牲があること
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失楽園(1997年製作の映画)

3.5

仕事で地位や名誉を確立している男性がそれを失ったとき求めた場所と家庭を守るだけの価値しか見いだせなくなった妻が求めた場所、それが世間では許されることのない場所だった。物理的な隙間は誰かしらが埋めること>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

恋の初めは、沢山の美しい花のように綺麗に輝いている。花束の中のひとつひとつの花のようにみずみずしく鮮やかでどんな些細なことにも感激しこの笑顔溢れる瞬間が永遠に続くと信じている。
でも、花束はいつか枯れ
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

人間の理性の脆さを感じ恐ろしい気持ちになる。
誰でも自分の間違いに気づいてそれを認めるのはなかなか難しい。
理由をつけて正当化したいものだ。
でも、まだ後ろめたさが残っているうちは、良いのかもしれない
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.5

自分をコントロールするのは、目標を達成するために必死になるより難しいことかもしれない。笑いの中にもそんな心の葛藤が伝わる作品だった。
絶対に裏切らない、感謝のお礼は必ず返す、口では簡単に言えるけど実行
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

5.0

どんなに辛い想いをしても母親に愛されたいと願う気持ちに出会うことが多い。
どんなに恨んだとしても母親が生んでくれなければ自分は存在しないことを誰もが無意識の中にあるのかもしれない。
また、母に愛されな
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罪の声(2020年製作の映画)

4.5

人は背負った悲しみをそれぞれのやり方で克服していく。
背負った本人は自分の克服の方法を間違っていないと信じていることだろう。信じていなければ前に進めないから...
しかし、その克服の方法が時として別の
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望み(2020年製作の映画)

4.5

先入観、世間の情報というものは時に酷く残酷な事態の引き金となる。
人間がそういうものに振り回されないでいることは、とてもとても難しいことだろう。
例え親子であってもどれだけの親がそれに囚われることなく
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

4.0

平和で豊かな世の中は幸せであるけれどその中で失ってしまってはいけないものがある。
平和であるから危機感を持たなくて良いのではなく、一人一人が最低限の危機感を持つことで平和というものが持続されるのではな
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(2020年製作の映画)

4.5

人生というものは、華々しいものではない。悲しんでは喜び、苦しんでは成功したり。不幸かと思っては、幸せだったり...
生まれてからたくさんの人に出会い見えない糸を絡ませあう。
こじれて絡んでてしまう糸や
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

すべての罪を背負っても、母親を好きだといった少年が求めていたものとは何だろうか?
息子に罪を背負わせても私は母親だと訴える彼女が求めていたものは何だろうか?
この親子にしか解らない何かがあったのだと思
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