ぴよぴー

罪の声のぴよぴーのネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて、鑑賞しました。試写会に参加したのは今回が初めてでした。このような状況にもかかわらず、スクリーンで鑑賞できたことを嬉しく思います。
見終わってすぐ、「凄いものを観た」という感想が先ず湧いてきました。
私は今、20代で、グリコ・森永事件も、学生運動も、過去のものだと思っていましたが、現在もまだ苦しんでいるかもしれない人がどこかにいるのだと思うと、やるせない気持ちになります。
序盤は時折、阿久津のモノローグがあるおかげで、けれども映画自体も説明口調ではなく、とても分かりやすく、すんなりと物語に入り込めました。
阿久津と、俊也が各々で事件を捜査しているのを観ている私たちは、2人が集めた情報で少しずつ事件の真相を知っていくような感じがパズルのピースがはまっていくようでした。
映画の終盤、阿久津と俊也がそれぞれ話を聞いているシーンで、リンクしていくのが、ゾワっとしました。
そして、なんと言ってもこのシーンの星野源さんの演技が素晴らしかったです。
2時間弱の映画で、とても重い内容ですが、最初から最後まで目を離すことが出来ませんでした。ただの映画としてではなく、報道のエンタメ化に対する疑問など、社会に訴えかけるメッセージも感じられて、本当に、凄いものを観た、と思います。
もう一度、劇場で見直したいと思います。

追記:
2回目、見てきました。1回目よりも情報が整理されて、落ち着いて、すんなり理解出来ました。感情の機微も感じる余裕が出来、望ちゃんの電話のシーンで、涙が止まりませんでした。
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