Filmarksさんの試写会にて観てきました!
豪華なキャスト陣はもちろんですが、なんといってもこの作品は野木先生の脚本、ということで楽しみにしていました。
話のモチーフになっている事件は全く知りませんでしたが、とにかくリアルで、ゾッとする内容でした。その中にもそれぞれの人がどのような人生を歩み、どのように感じながら生きてきたのか、ということが丁寧に描かれていたように思います。
「罪の声」
という題名にあるように、犯罪に声だけ使われた子供たちに焦点を当てた作品ですが、そのことで人生を台無しにされた子供と、知らずに幸せに暮らしていた子供。
どちらも何も悪くないのに、なぜか罪悪感を抱いてしまうような不遇さに、見ていて胸が締め付けられました。
様々なことが絡みながら話が進んでいき、原作の素晴らしさはもちろんですが、野木先生の脚本の素晴らしさを改めて感じました。142分と少し長かったはずですが、まったく感じませんでした。
ただ、暗い話が苦手なわたしにとってはとにかく重い内容で、野木先生の脚本のポップな描写が好きだったので、今回はそれが少なかったのが残念でした。内容が内容でしたから仕方ないことですが、深く考えさせられ、大きな悲しみを感じる作品でした。