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罪の声のaicanのネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

野木脚本大好きな私。
『アンナチュラル』『MIU404』等何回も繰り返し観てる私にとって野木作品顔馴染みのキャストがズラリ。それだけでも楽しめる要素あり。

原作未読&グリコ森永事件が元になってることも知らない事前情報真っ新な状態で観たけど、存分に楽しめる良質なヒューマンサスペンス。

恨みや憎しみの気持ちが何気ないことが起爆剤となって“奮い立って”しまい、これほどまでに悲劇の連鎖が起こってしまうのか…と心が痛くなった。

報道やメディアの在り方を問いただす、動機がどうであれ罪は罪になる、というメッセージがありながら、阿久津の職場の人たちの関係性や曽根の奥さんや子供の家族愛、そして事件をきっかけに出会った曽根&阿久津コンビの他人だけどお互いに信頼してる関係性に胸があったかくなった。

そうちゃんとそうちゃんのお母さんの再会シーンでの小栗旬さんの涙は本当圧巻。。芝居で魅せるとはまさにこのことだなと思った。無気力そうに見えて実は熱くて情が深いであろう阿久津の人柄が存分に出ていた。曽根が『良い人』って連呼してたのも分かる。

あまりに色んな証言者が出てくるので最初関係性を一生懸命整理するのに頭を使うので、2時間20分の映画ではなく、4話くらいで完結するN●Kの連ドラでじっくり観たかったなーという感じ。
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