このレビューはネタバレを含みます
観ている側を捲し立てるように物語が進むのと、キャラクターたちも自分たちが何を言っているか半分分かっていないような雰囲気で話すので、何が起こってるかが時々わからなくなるような感覚に陥ったけど、その置き去り感も含めてウェス・アンダーソンイズム炸裂って感じでたまらなかったです笑
皮肉たっぷりの笑い辛いジョーク、自転車、汚れた川、芸術への執着、カフェに溢れる学生運動の学徒たち…オールドフレンチの要素で溢れたこの世界観を好きにならずにはいられない…
最高の「小さな世界の壮大なメロドラマ」って感じでした。
あとビジュアルがとにかく凄い😭1時間半余すところなく画面に愛がこもってる。ずっと目が楽しい。
多数のイラストやアニメーションが全て可愛いし、場面によって変わるアスペクト比や色彩の有無も素晴らしかった(目が追いつかなくなるけど)
印象に残ったところうろ覚えメモ
◉レア・セドゥの話すフランス語は最高
◉「凡ゆることに批判する」
◉「議論が行われるのはいつだって居心地のいいカフェ」
→当時の学生運動主導の学徒が言いそうなセリフドンピシャで笑ってしまった
◉ちょっとうさんくさい役が似合いすぎるティルダ・スウィントン
◉面白いくらいの端役をこなす前々作の主人公、トニー・レヴォロリとやっぱり悪人が似合うウィレム・デフォー