ろーい

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のろーいのレビュー・感想・評価

4.0
雑誌としての読む映画と言うべきか、はたまた映画として観る雑誌と言うべきか。いいや、そのどちらでもあるというなんとも摩訶不思議な作品だった。こんな映画は初めて見た。字幕の文字は雑誌のように詰め込まれ、映像もウェス・アンダーソン監督らしい表現技法(水平移動による撮影やシンメトリー的な撮影等)やカラーと白黒が場面場面で入れ替わるというように視覚的にも感覚的にも脳を刺激させられた。途中でアニメになったり、流れてる音楽も非常に聞き心地が良く脳内の芸術的感性みたいなのをずっとくすぐられてるようで鑑賞後はとてもヘトヘトになった。
この形容しがたい品の良さって何なんだろうね。上品なユーモアを見たあとの得した感。それを沢山感じることができます。

シャラメとエドワード・ノートンとウィレム・デフォーを見れたと言うだけでも満足だったのに、まさか綺麗なおっぱいまで見れるとは。

たとえ理解が追いつかなくても見終わったあとにはなぜか心はスッキリ。なんか良かったなぁって思えるだけで素晴らしいと思う。映画ってこんな楽しみ方も出来るんだなということを改めて知ることが出来た。この作品には映画の奥深さがたくさん詰まっている気がする。
ろーい

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