やま

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のやまのレビュー・感想・評価

4.3
よかった。
彼の映画は観て分かる通り独創性の強い絵作りをしている作品ばかりだと思うが、個人的に何か違うなぁと思っていたが、ストーリーなのだと思った。話が妙に邪魔していたんだなと認識した。

今作品は全体としての物語の構成を捨てて短編映画中となっているのが良いと思った。
だからこそ尖っていても違和感がない。それでいて楽しい。
ベニチオデルトロ×レアセドゥ×エイドリアンブロディの話が特に良かった。
芸術という定義のない世界を舞台にした皮肉さが良い。
印象的な場面ばかり。

そして、ティモシ最高だ。
この話はかなり画がイケてる。
シャンタルゴヤの曲の場面も最高だし(ゴダールの男と女のトレーラーで流れていて印象的、それにその動画は死ぬほどみた)、何よりガスマスクをつけてのデモ、そして何よりもバイクが飛ぶ。飛んでいるように見えた。
最高すぎ。

シェフと警官の話もいい。
前2つに比べるとスケールがやや地味となったと思うが、しっかりと楽しい。アニメーションをここで入れてくるのが良い。

んで、ビル・マーレイは言うことない。
いるだけでいい。


こりゃあ満足する。
公開日あたりに観たがまだ覚えてる。
やま

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