観測者

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊の観測者のレビュー・感想・評価

5.0
うおお〜雑誌を隅々まで狭く深く映画にしていく過程が凄く好き、情報量半端ない
いや〜愛(好き)を浴びられた気分やわ

雑誌というマスメディアにショットするのでなく、雑誌の写真や活字、著者の向こう側にショットしているのが本当に素晴らしい
アンダーソン監督の好奇心は向こう側までに行くんだなって

人生、社会背景、食、哲学、愛の詩的なフランスって感じだったね
雑誌が廃刊しても人生はまだ続く、酒や食べ物を手にし哲学や愛を語り合う著者たちのラストシーンに感動した
鑑賞後にどこか柔らかく温かな余韻が残るのも好き

アンダーソン監督の作品って、お気に入りページに付箋を付けるのと同じで、ワンシーンのページに折り目を付けたくなるよね
観測者

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