このレビューはネタバレを含みます
この映画、最初から3/2くらい上映時間が経つまではかっこいいカメラの構図、人物配置で映像がすすんでいきます。
しかし、かっこいい構図というのは映画全体の流れで観ていくと「観客が疲れてくる」とウェス・アンダーソン監督は考えたのかもしれません。
映画後半、私の感覚では「かっこいい構図を敢えて撮影しない」「かっこいい、から少しハズしていく」という感じで撮影されていた気がします。
ウェス・アンダーソン監督のかっこいい構図の中身というのは、「神は細部に宿る」という言葉を思い起こされるようなもので、細部の小道具へのこだわりや、絵の奥行き、全体のバランスとブツ(物)のバランス等、こだわって画作りをしていったんだろう、と観客に思わせてくれるようなものでした。
1カット1カットが静止画撮影されているような構図でした。
ウェス・アンダーソン監督の映画をお好きな方なら分かるでしょうけど。