タロタリーナ

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のタロタリーナのレビュー・感想・評価

4.3

あまり物語の全体像はパッとしないが、個々の記者を通じた物語には、愛やら革命やらが入り組んでいて面白かった。

要所に白黒を使うことで空想がレトロに感じられ、時にウェスアンダーソン特有の色とりどりのパステルカラーや、アニメーションを取り入れていたところには斬新さを感じ、映像美をより楽しめた。

私がこの映画でも好きだったのは、前編の犯罪をした芸術家の物語と、ティモシーシャラメの圧倒的ヴィジュアルだ。
前者は刑務所にいる芸術家が、職員に恋をするという歪んだ愛を感じとることができた。
そしてティモシーシャラメ、この映画の主人公と言っていいほどに彼の容姿や演技には大変魅力的に思えた。男が惚れるほどの逸材。これを機にDUNEも見てみようかな。。