くまたによしみつ

典座 -TENZO-のくまたによしみつのレビュー・感想・評価

典座 -TENZO-(2019年製作の映画)
4.1
札幌爆音映画祭2021
『典座-TENZO-』観てきました。
富田克也監督にサインいただき、少しお話できました。
監督の過去作品は、映画館で観たものだけで、どれもソフト化していなく、今年1月に実家のJ:COMで日本映画チャンネルで録画しました。
なぜソフト化しないのか理由を聞いたところ、「やはり最近は映画館に足を運ばない人も多くなっていて映画館を救うためって意味がある。ただ、だからこそこうやって会えたりもしますし…」とおっしゃってました。
映画「典座-TENZO-」は、監督の母方の実家がお寺とのことで今回は、仏教がテーマの映画で、主演も監督の実際の従兄弟が務めました。
予告を観た時点で興味深かったのですが、今の時代に信仰というものが必要なのかということを問う作品でした。
宗教というと、構えてしまう人も多いと思いますが、仏教というのは、知れば知るほど素晴らしく、生きていく上でとても身近なものだなと思いました。
爆音ということもあり、音がすごかったのですが、単に音が大きいということだけでなく、映画において最も効果的に音を聞かせるにはどうしたら良いかということを突き詰めたコンセプトだったというのもあり、作品の中に引き込まれました。
サウダーヂのデジタルリマスター版も劇場公開されるとのことで、今からとても楽しみです。それにしても、もうあれから10年だなんて…