ピートロ

典座 -TENZO-のピートロのレビュー・感想・評価

典座 -TENZO-(2019年製作の映画)
3.4
上映後に富田克也監督のトークショーつき。
曹洞宗の倉島隆行氏が若い頃、南仏の禅寺に修行に行ったそうで、そのとき立ち寄ったカンヌに魅了されたことが本作制作のきっかけだそう。
そして彼の弟弟子であり監督の親戚である河口智賢氏が監督に映像制作を依頼したという経緯自体がまさに「縁起」。
ちなみに智賢氏と彼の実家・耕雲院は監督処女作の『雲の上』の主人公のモデル(同名)と舞台。
山梨と福島パートが同時進行するが、福島パートの主役は三重県出身の倉島氏。
アニメ、CG、分割画面、撮影スタッフの映り込みなど、いろんな手法をごちゃまぜにできたのは仏教の器の大きさゆえだそう。
その一瞬映った撮影スタッフのカメラマンはstillichimiyaのMr.麿で、レフ板を持ってたのが前日、プロモ撮影をしていて青山俊董に逢いたくてついてきたという鎮座DOPENESS。
当事者が出演するドキュメンタリーベースのフィクションは空族の十八番。
62分という短さのせいもあるが、内容的にもちょっとものたりなかった。