容赦ないゴア表現に深みのある撮影、どこかに本当に居そうなキャラクター達。
真実味があるとでも言えばよいのか、ルックのリアリティでまず引き込まれます。
ストーリー自体は進めば進むほど強引で陳腐な部分も見えてくるのですが、演出も含めた画の力がとにかく強いので理屈や整合性なんか今はどうでもいい！みたいな気持ちに支配されて何も気になりません。
特にスマホを目としてバディと共有する一連の流れは、その後の点字ブロックの締めまで合わせて今作の白眉と言える名シーン。
犯人とのラストバトルはさすがに色々と無理があるし何より冗長過ぎて明らかにテンポを損なってしまってはいるものの、ここも決着の付け方がまた気が利いているのでなんとか体裁は保たれます。
原作があるとは言え、こういうものを見ると邦画のクオリティも着々と上がって来ているんだなと感じて今後への期待が高まります。
