2019/09/21
公開前は敬遠しようと思っていたけど、なんとなく思い立ったので鑑賞。
想像以上にしっかり楽しめました。
R指定がかかっているだけあって、死体描写がなかなかのエグさで素晴らしい。
見立て殺人なのが「セブン」を思い出させることもあって（2人の部下上司の刑事が出てくるところも）、序盤相当楽しんだと思います。
どんな殺人鬼なのか、この手の映画の肝はそれに限ると思いますが、本作のラスト前までは正直完璧でした。
あの佇まいはやっぱり怖いですし、中盤の歩いて追ってくるシーンはただのホラーでした。（世界から人が消えるのはホラーでしか許されません。）
ツッコミどころあるのはホラーだから良し。
ただ、一点だけ残念だったのは、それが全てなのですが、犯人の動機がわかってしまうこと。
そして日本映画にありがちなことですが、喋りすぎてしまうこと。
もっと正体不明の悪、でいいんです。
動機とか必要ないんです。
「セブン」が何故素晴らしいのか、「ダークナイト」のジョーカーが何故素晴らしいのか、何のためにしているかわからないところがよいのです。
正直高すぎるハードルだとは思いますが、そこまで期待してしまうほど序盤は最高でした。
というより、普通に面白かったです。
