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見えない目撃者の海のレビュー・感想・評価

見えない目撃者(2019年製作の映画)
4.0

社会へのメッセージ性のあるサスペンス映画。

ただR指定(アンダー15)があるので、映像がとてもリアルでグロテスク。

ある事故がきっかけで目が見えなくなった元警察官のなつめ(吉岡里帆さん)が、ある日、高校生の春馬(高杉真宙)がスケートボードに乗っていて轢かれそうになる瞬間に遭遇。
その轢きかけた車が、ある大事件へと繋がっていた。

世の中のほんの一部だけど、現に、親に見放された子供や何らかの家庭的事情で家出をした子供がいると思う。
社会が、警察が、親が、そんな子供たちから目を離さないで欲しい。見捨てないであげて欲しい。救いの手を差し伸べてあげて欲しいと思った。
そして作品のタイトルでもある「見えない目撃者」。盲目であるが故に証言に信憑性が無いと判断され、目の見える高校生(春馬)の証言が優先されるシーンがあった。
視覚障害者がどれだけ見えているのか(感じている??空間把握や何か違和感であったり。)分からないし、本作品中では、吉岡里帆さんが演じたなつめが少し感覚が研ぎ澄まされた特殊な役柄だったと思うのだけど、障害というハンデは大きいと感じた。
そんな社会の仕組みも垣間見えた映画だった。

すごくハラハラドキドキ、スリル満載な映画だった。
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