レビューサイトの評価はかなり酷いが、個人的には惜しいパーツもある勿体ないホラーだなという感想。
「目を逸らすと近づいてくる」というアイデア自体は面白いし、解決法の滑稽なまでの合理性やメタ的な構造も悪くない。
本だけを考えるととても乙一らしい作品とも感じた。
ただし本は悪くないが、脚本や映像の部分がかなり微妙なのは否めない。
シライサンの造形はコミカルでもあるし、死に方も能力者バトルのようで恐怖感は無い。
対面した会話でのカット割に違和感もあり、作中でのSNSのポジションも古臭い。
乙一×飯豊まりえだからなのか、ほんのり感じるジョジョ4部感は悪く無いのですが…。